悲喜こもごものここ数日。連休明けたら急にバタバタといろいろなことが動き始めた。

講座の新規企画もいくつかでき始め、歌を始めたからといって、今までの仕事も物理的にも気持ちの上でもトーンダウンすることはないな、と改めて実感。

アートセラピスト養成講座も、10月頭から新スタートを切る。一年間の長い講座が始まる。今期は、セラピーとして講座の中で製作するだけでなく、そこで扱ったものを、作品展などで表に出すことも視野に入れている。新栄のメニコンのギャラリーでアートセラピー展を開催したのは三年前。以後様々な表現方法を試してきた。来年あたり、この三年余りの集大成を披露したい。

アートセラピスト養成講座では、いつもいろいろなドラマが生まれる。一番驚くべきことは、私が関わったアートセラピーの連続講座の期間中に、この20年で5人の女性が赤ちゃんを授かったことだ。妙齢の女性が多いから偶然ということもあるけれど、その中には不妊治療中の方や、赤ちゃんを産むことにためらいのあった方もおられ、深い無意識的な変容が、もしかしたら体にも影響を及ぼすのかも知れないと、何とも不思議な感慨がある。

理事のレイちゃんも、結婚して赤ちゃんを待ち望んでいた時、ご主人様と共に時々絵を描いていたそうだ。可愛い赤ちゃんを授かったのは、もしかしてその影響もあったのかしらん、などと根拠のないことを考える。

芸術表現がセラピーとして素晴らしいのは、本人の無意識下にある課題や傷つきも、記憶の底に埋もれたごく幼い頃の問題も、製作に没頭するうちに、痛みなく知らぬ間に癒えていることがある点だ。「ART AS TERAPY」、言語的な気づきがなくても製作活動そのものに癒しの効果がある。

私が歌を歌うことも、亡き父への憧憬と繋がっている。生前は縁遠かった父が、歌を通して私の傍に帰ってきてくれるのを感じる。

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美沙落合

美沙落合

一般社団法人日本イーブンハート協会 代表理事 イーブンハートスクール校長 心理カウンセラー、フィトセラピスト、アートセラピスト イベントプロデューサー