交流分析アドバンス講座、人生脚本の振り返りと小脚本。
人生脚本は一生を通しての自分の無意識の物語だが、日々の些細な出来事の中に、脚本の雛形のような繰り返しが生じている。それを小脚本(ミニスクリプト)と呼ぶ。
その繰り返しは、私たちを駆り立てる「ドライバー」と呼ばれる5つのメッセージによって起こる。
① 完全であれ
② もっと努力せよ
③ 人を喜ばせよ
④ 急げ
⑤ 強くあれ
これらのメッセージに強く駆り立てられ、疲弊して破綻を来すと、非建設的な脚本を進行させることになる。それに囚われず、日々を現実的な無理のないやり方に変えることで、脚本の書き換えが可能になる。
例えば、私は「完全であれ」のドライバーを持っている。「完全に」と思うと仕事に手をつけるのが遅れる。話が長く、くどくなる。もともと他者に批判的な性質の人だと、アラ探しが得意になる。ちゃんとできないならやらない方がマシ、完璧にしなくては、と思うと体に緊張が起こる。
私が心掛けるべきは、「いいかげん」は「良い加減」。不十分でも形にしよう、まず行動に移そう、と思うことが、目標達成のために必要だ。また不完全でも自分や他者を許すようにする。
歳をとるって重宝な部分もあって、気力体力が落ちれば、どうあがいても完全にはできなくなる。自分が足りない分、人の助力がありがたいと思えば寛容になる。これを「老人力がついた」というのだろう。赤瀬川源平先生は良いことをおっしゃったものだ。
待てよ、私の投稿が長いのも「完全であれ」のドライバーか?いかん、この辺でやめとこσ(^_^;)
The following two tabs change content below.
美沙落合
一般社団法人日本イーブンハート協会 代表理事
イーブンハートスクール校長
心理カウンセラー、フィトセラピスト、アートセラピスト
イベントプロデューサー
最新記事 by 美沙落合 (全て見る)
- マトリョーシカ・セラピー、参加者募集中! - 2021年4月17日
- 新型コロナウイルス感染拡大防止による臨時休業のお知らせ - 2020年3月31日
- 今日を最後の日と思って生きる - 2018年1月8日