交流分析アドバンス講座、初日。
二次構造分析。よく知られている自我状態のPAC理論には、更に詳しい分析方法がある。
生まれてからこのかた、私たちが様々な体験をどう記憶にファイリングして、「こころ」を作ってきたのかがわかる。多くの人と出会って、幼い私たちが何を思い、何を動機として今日まで行動してきたのかを考える手立てになる。
具合の悪い生き方だとわかっていながら、人生脚本を変えたり、心理ゲームをやめることが、何故こんなに難しいのか、入門編では理解しにくい根拠を紐解く。どんなにまずいやり方だとわかっていても、居心地が悪くても、人生初期に無意識に決めてしまった自分や周囲への印象や付き合い方は、未熟で理不尽な「生き延びるための戦略」として幼い私たちが身につけてしまったものだからだ。変えようとすると私たちの「子どものこころ」が恐れを感じる。
精神分析ではそれを「反復強迫抵抗」と呼び、上手くいきかけるとそれを台無しにしてしまうクライエントの問題行動に、多くの心理療法家が頭を悩ませてきたものだ。
内なる抵抗に打ち勝つための方策は、「苦手なこと」「普段の自分ならしない行動」「こころがざわつくこと」から逃げずに、自分や他者を驚かせる新しいやり方を試し、それを継続してみることだ。慣れたやり方が建設的なものなら、とっくに自己実現できているはずだ。今までのやり方ではまずいから、なかなか問題解決ができない。ならば新しいやり方や考え方を手に入れる以外に道はない。
「混乱は新しい扉の前に立った証」、まちサポの授業でも話したが、私の最近の口癖だ。私も去年からチャレンジの連続、「かつての自分」らしくない行動、苦手な物事や人との付き合いを、放り出さずに建設的にやり遂げようと格闘している真っ最中。何としても脚本を変える!
2日目の講座は6月28日、更に無意識の扉を開ける。まだ先なので、本気で人生を変えたい方、おられましたら今日の補講もまだ間に合います!
美沙落合
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