午前中から夜間まで予定ぎっしりの1日。最近風呂屋に行く余裕もなし。
「声」のワークショップをやろうかと検討中。喉に負担をかけず、大声でなくてもよく響く美しい声を出せるようにする。朗読、歌、講座講演やナレーション、普段の会話でも聞きやすい説得力ある話し方などに役立つ。
巷のボイストレーニングは、よく声を前に飛ばすことを教えるが、慣れない人は、下手をすると喉に力を入れがちになる。軟口蓋の膨らみを利用して、骨格に響かせると、小さな声でもよく響く。発声のための腹式呼吸も、単純に「お腹を膨らます」というのは誤りだ。横隔膜を下げるのと同時に、肋骨全体を使うイメージが大切だ。また歌う時、声を音程に正しく当てる方法も、解剖学から理解することが必要だ。
また言葉を聞き取りやすくする口の使い方、文節を正しい抑揚で伝える方法も教えたい。
ピアノを弾いて下さる方がいらっしゃったら、歌のレッスンもできるのだけど…。
せっかく音楽の活動も始めたので、自分が歌うだけでなく、いずれコーラスなどでみんなで楽しみたい。
ちらっとテレビで垣間見たのだが、朗読をテーマにした映画が公開されるらしい。そのうち朗読のイベントもやりたいな。群読なんかも楽しい。
私の資源の中で、おそらく最も私のアイデンティティを表すのは「声」ではないかと思う。亡父は社会に適応できない困った人だったが、私に遺してくれた唯一の遺産は「声」だ。実に歌の上手い、しかも弁の立つ人だった。私の生後7カ月で生き別れた産みの母も、実はかつて舞台女優だった。歌もなかなか上手かったらしい。
私も幼い頃から歌、学生時代には芝居、朗読、また仕事では講師として声を使うことで生活を立ててきた。まことに迷惑な親だったが、結局のところ、私はその遺産である声で喰っている。まったく、人生何に助けられるかわからないものだ。
「声」そのものを扱う講座は、案外私自身の人生の総決算になるのかも知れない。
美沙落合
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