まちサポ集中講座の準備をしながら、サロン引っ越しの荷造り。はて、間に合うんかいな?
そのバタバタの傍らで申し訳なく思いつつ、アーティストでアートセラピストのまるちゃんによる、アートセラピー研究会。ご参加下さいました方、本当にありがとうございましたm(__)m
ふうせんオバケを作って遊ぶ。名付けて「アニミズムごっこ」。アニミズムとは、「万物に霊が宿る」という、原初的な宗教観。日本人の「八百万の神」もこれにあたる。
子どもはどんなものでも擬人化して、ごっこ遊びのおもちゃにできる。赤ちゃんは、目と口のついた人の顔らしき図形に興味を示して注視する。これは、人の表情を見て真似ることで、非言語のコミュニケーションを発達させるもととなる、社会性の動物である人間の本能の営みだ。アニミズムは、ここに端を発するとも言われる。
更に、子どものごっこ遊びは、子どもにとって毎日洪水のように浴びる、新しい外部からの情報を、遊びを通して追体験し、身体で理解するための大切な営みだ。だから子どもの自発的な、出来合いのおもちゃを使うのではない遊びは、精神・知的発達に大変重要な意味を持つ。
大人もまた、現代の情報の渦の中で、知らず知らず消化不良を起こしているケースは多い。深層心理学のユングは、自身の精神的危機の際に、おもちゃの兵隊を使って子どものように遊ぶことで、危機を脱し精神の統合を果たした。箱庭などのプレイセラピーの原点は、一つはここにある。アートセラピーもまた、表現という「遊び」だ。大人にとっても、やはり元気を失ったら我を忘れて遊ぶに限る。
私にとっても、歌やダンスは、アートセラピー的意味合いが大きい。最近の心身の不調を改善するのに、これ以上の方法はないと思っている。
遊びも真剣にやらないと効果はない。子どもが一心不乱に遊ぶように、他者の思惑なんて考えず、「趣味」なんてスカした言い訳しないで、ただ一心不乱に歌ったり踊ったりしよう。
美沙落合
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